マーチ

ニッサンが1982年から販売している小型ハッチバッグ乗用車のベストセラー。一目でマーチとわかる丸みを帯びたフォルムと愛らしいフロントマスクを持ったルックス、インテリアもまた同様に丸みを帯びたデザインで、ニッサン車におけるエントリークラスとして長らく愛され続けている。1992年に日本カー・オブ・ザ・イヤーとグッドデザイン賞を受賞。また、2002年に登場した3代目K12型は、カエルを連想させるヘッドランプと丸みを帯びたデザイン、豊富なカラーバリエーションをそろえ、大ヒットとなった。他社のコンパクトカーが新型になるにつれ大型化していったが、マーチはそのコンパクトさを貫いたことが、道路が狭い日本において小型の車の取り回しの良さを愛するユーザーの支持を集めたことも要因である。

エンジンは新開発の3気筒1200ccエンジンで、グレードによってアイドリングストップを備えており、リッター26.0kmという優れた燃費性能が魅力だ。現行のマーチは2010年にモデルチェンジされた4代目K13型で、国際市場を狙って生産はタイで行われている。海外市場を想定した仕様では一般的に車体が大きくなりがちだが、マーチは1665mmと先代に比べて5mmの拡大に抑え、新興国の荒れた路面での使用を想定した車体剛性の強化を行ったものの小型車としてのメリットが貫かれており変わらない人気を保っている。また、マーチは初代からワンメイクレースが行われており、その素直な走りとパーツの多さから、モータースポーツの世界でも手軽に楽しむことができる入門車として愛されている。